Debris Month of Action 2014 - 9月は海のゴミに対する活動の強化月間です!
9月は《プロジェクトAWARE》の「Debris Month of Action」(海のゴミに対する活動の強化月間)- 日常生活から海へと排出されるゴミに対して世界中のダイバーが共に行動する期間です。巨大な漁網や車、産業廃棄物と同様に、ビニール袋や食品包装のラップ、ペットボトルも海のゴミになります。それらは見苦しく、地域社会に損害を与え、水中生物の脆弱な種のうちのいくつかを危険にさらします。
「Debris Month of Action」の期間、ダイバーたちはお気に入りのダイビングエリアに行き、水中で見つけたゴミを取り除き、それを報告します。いつでもどこでも《プロジェクトAWARE》のサイト(projectaware.org)から、世界中で行なわれるクリーンナップのイベント情報を探したり、活動のためのガイドラインなどのツールをダウンロードすることが可能です。
「海のゴミは毎年、静かに、そして無益に、数え切れないほどの海の生きものを殺しています。しかしダイバーは、それに立ち向かい、海のゴミについての真実を伝え、問題を解決するために必要とされる水中のゴミのデータを提供するという、独自のスキルを持っています」と《プロジェクトAWARE》のエグゼクティブ・ディレクターのAlex Earlは言います。
インタラクティブな「Dive Against Debris Map」が示すように、2011年6月以来、回収・報告されたゴミのうち、70%近くをプラスチックが占めています。世界的に見ると、毎年2億3,000万トン以上のプラスチックが生産・消費されていますが、これは1950年と比べるとおよそ200倍にもなっています。多すぎるプラスチックは、最終的には海へと流れ着き、そこで海の生きものを殺し、生息場所を破壊します。
「ダイバーから報告されたゴミの種類と量をオンライン上のマップに視覚化することにより、《プロジェクトAWARE》は、同じ志を持つ人を結びつけ、海のゴミを回収・報告する活動を年間通して行なうことを促し、水中という独自の視点からゴミの問題の規模を示すことを目指しています」と言うのは《プロジェクトAWARE》の科学政策におけるアソシエイト・ディレクターのAnia Budziak。「しかしそれだけでなく、長期的には、ゴミが海に辿り着くことのないように、国、地域、世界といった様々な規模での廃棄物管理政策に、ダイバーの報告による情報が役立てられることを望んでいます」。
こうした水中での取り組みを支援するため、《プロジェクトAWARE》は先頃、PADIの認可を受けたコースとして、スクーバダイバーを市民科学者として教育し、能力を身につけさせる「Dive Against Debrisディスティンクティブ・スペシャルティ・コース」をスタートさせました(※日本でも準備中です)。ダイバーは、コースで必要なスキルを身につけ、世界的なダイビング教育機関であるPADIに認定されます。
ぜひ皆さんも「Debris Month of Action」の9月に、お近くのPADI登録店で行なわれているクリーンナップ活動に参加するなどして、海のゴミをきれいにする活動に取り組んでください。2222